ヤマハphazer 500ML (フェザー500マウンテンライト)4サイクル二気筒500cc水冷エンジン搭載モデルを高度1200m~2000mでの高地使用のための二次減速比変更とプライマリーシーブを脱着してクラッチウェイトのウェイトリベット重量を軽いアルミ製リベットに交換を行います。
まずはドライサンプOILタンクの左に有るバッテリーケース及び電装関係の取り外しを行い、ブレーキキャリパーとディスクローターを外した後にギアーOILケース下のドレンボルトを抜いてギアーOILを抜いた後カバーを外します。
上側のギアーがドライブギアーで19Tから18Tに交換します、下側に有るギアーはFスプロケットを駆動するためのドリブンギアーになります。トラックベルトを駆動するギアーと言う事です。この車両は、リバース機構は有りますが、従来のモデルですとこのギアーケース内にリバース機構が装着されているのですが、このモデルは電磁式機構によりドライブギアーの裏側にその機構が有りますので、画像上ではアルミフレームの裏に隠れて見る事は出来ません。
ドライブギアーを交換後、ケースカバーを組み付けドライブチェーンを張り、調整を行い、ギアーOILを入れます。後は逆の順番で組み付けを行ない、カバーを付ければ終了です。これで二次減速比の変更は終わり次にクラッチ(プライマリーシーブ)の脱着になります。(車両の反対側)
車両に乗車して左側のプライマリーシーブを外した状態です、クランク軸はテーパー状になっていて圧入されていますのでプライマリーシーブの脱着には専用の抜き工具が必要になります。(画像には映っていません)次にプライマリーシーブキャップ(上側のカバー)のボルト6本を緩め、カバーを外し、クラッチウェイトを外します。
クラッチウェイト本体から、ドリル等を使いリベットを抜いた状態です、スチール製のリベットをアルミ製の軽いリベットに交換します。クラッチがつながる回転数をノーマルの状態よりも遅くするのが目的です。参考までに真ん中の画像の下のウエイトはRX-1(アペックス)系の新車時に装着されているノーマルのクラッチウェイトです、マウンテンモデルなのですが日本国内のマウンテンには適さないウェイト形状です。この形状のウェイトですと初速からすぐに高いギアー比の状態になってしまいます。
クラッチウェイトを組み付けてカバーを組み付け後プライマリーシーブ本体をクランク軸に挿入して規定トルクで締め付け後に再度締め付けボルトを完全に緩め再度規定トルクで締めます。ちなみに1回目は120Nm 2回目は半分の60Nmが規定トルク値になります。かなり大きなトルクレンチが必要です。次にDベルトを装着しますが、今回はノーマル(ヤマハ純正)よりも耐久性と初速のクラッチの繋がる感じが最高のパフォーマンスを発揮するUltimax社製のPRO Beltを装着すれば完成です。
ヤマハ純正ベルトとの違いは、画像上でわかるでしょうか?
実際に使ってみるとノーマルベルトとの違いは歴然なんですが、僕自身もビックリするぐらい変わりますし耐久性は抜群です。
一度お試しあれ!